「当社の炉システムは、生産効率の向上、車両の軽量化、安全の強化およびエネルギー効率の改善を求める自動車業界向けソリューションで拡大するニーズに対応している。私たちは、AP&T 炉、自社のビジネス分野に専心取り組み、顧客とともに未来のソリューション開発の可能性を高めている。」と、AP&T 炉システム プロダクトマネージャのペル・ミコス(Pär Mickos)氏は述べています。
AP&T は、スウェーデン・ウリーセハムンを本部とし、スチールおよびファイバー成形生産ソリューションの開発および製造を行っています。最大の顧客セグメントは、自動車業界です。当社は、板金のホットスタンピングでは世界のリーダーであり、高強度アルミニウムの熱間成形のプロセステクノロジでは、何度も評価を受けています。多段炉の開発と製造は 2010年以来取り組んでいます。
「生産量において、当社はすでに、工業用途向けの炉ではスウェーデン最大メーカーの1社になっている。競争力のある製品では、実証済プログラムを有しており、グローバル市場で当社が足場とするところの成長可能性を考えると、すぐに拡大できる状況にある。」 と、ぺル・ミコス(Pär Mickos)氏。
ビジネス分野を AP&T の炉に指定することで、プレス機と自動搬送機の場合と同様に、顧客への対応強化に加え、例えば、製品開発向けのリソースを増強することになります。
エネルギー効率がよく、電気多段炉
現在の製品プログラムの基礎は、AP&T のエネルギー効率のよい、電気多段炉で、ホットスタンピングおよびアルミニウムの熱間成形向けのデザインが豊富にあります。多段炉のデザインは、従来のローラー加熱炉と比べ、作業現場でのフットプリントが比較的小さいという意味を持ちます。可動部が少ないことで、メンテナンスの手間が省け、炉層の1つでシャットダウンが必要な場合も、生産の継続が可能です。すべての炉には、AP&T の送りと荷下ろし自動搬送機が装備されています。
多段炉以外に、ホットスタンピング炉プログラムには、プロセス監視用の最先端システムが含まれます。このほか、部分ホットスタンピング用の AP&T の特許取得ソリューション、TemperBox® も含まれており、これで、1つの同じコンポーネントの中でソフトとハードセクションを組み合わせることができます。
多段炉は、高強度アルミニウムの熱間成形向けの AP&T ソリューションですが、この点では、AP&T の油圧式サーボプレス機や自動搬送機と同様です。プロセスでは、要求の厳しいアルミニウム合金の複雑成形部品を効果的かつ短いサイクルタイムで製造できます。
すべての炉製品は、例えば、新しい種類の生産稼働率契約には含まれていない、AP&T のアフターサービス市場向け製品にも含まれています。
「世界の自動車業界での長期にわたるパートナーとして、私たちは先頭を走り続け、顧客企業が未来に一歩踏み出す支援となるような製品とサービスを提供していく。この中で、当社の炉システムは、全提供サービスの中で重要な役割を担うことになる。」と、ミコス(Mickos)氏。