NKC スウェーデンは、ローラーベアリングケージ向け AP&T プレスラインへの投資により、未来に目を向けています
ヨーテボリにある NKC マニュファクチャリング スウェーデン の主な事業分野の1つは、事業会社向けのプレス、スタンピングおよび機械鋳造製品の製造です。従業員約140人を有する同社は、世界各地で展開する日本の事業会社グループ NKC (中西金属工業株式会社) のヨーロッパ支社です。2020年初頭、同社は、生産の安定化に向け、旧式機械を入れ替え、AP&T による新しい全自動プレスラインに投資。しかし、両社間の関係はこれに留まらず、さらに深いものとなっていきます。
「AP&T 初の機械がここに設置されたのは1980年代半ばで、当時当社は SKF に所属していた。以来、設備の拡張、更新および追加の定期的な実施、これと並行した、継続的なサービス、メンテナンスおよび修理はAP&Tが行ってきた。」と、NKC マニュファクチャリング スウェーデンのプロセス開発プロジェクトマネージャーのチャールズ・ウォリン(Charles Wallin)氏は述べています。
安定生産への投資
容量のポテンシャルを拡張、あわせて、納品量を確保するため、NKC は 2019 年、AP&T の新しい設備を搭載したローラーベアリングケージ生産向けの既存の機械ラインの1つをアップグレードすることを決定。全自動生産プロセスには、ブランクフィーディング、ドローイング、切断、洗浄、スピニング、積み下ろしと積み上げなど、多くの作業が含まれます。
「2019年4月に受注。新規ラインは予定どおり、その翌年1月に設置完了。630 トンのプレス機1台、SpeedFeeders 2台、高速デスタッカー1台、グリッパー、保護ガードをそれぞれ複数台と、制御システム1つを供給。重要なのは、私たちの設備と既存のパンチングプレス機、旋盤および全ラインで使用されているその他機械とが統合され、途切れることなく効率的なフローが確保されることだ。」と、AP&T 側で取引を担当するセールスマネージャーのクリスチャン・ブロバーグ(Kristian Broberg)氏は述べています。
円滑なコラボレーション
設置は予定どおり完了し、設備はそれ以降、稼働しています。長期的に高信頼性が得られるように、NKC は、AP&T と、サービスおよびメンテナンス契約の締結を決定しました。チャールズ・ウォリン(Charles Wallin)氏は次のように述べ納得しています。
「AP&T とのコラボレーションは、特にその担当プロジェクトマネージャーとは、円滑にいっている。いっしょに仕事がしやすいし、こちらのニーズも理解している。それだけではなく、効率よくそのニーズに対応してくれる。全ソリューションを提供し、地理的な場所を考えると、起動から仕上げまで責任をもっていただけるのは、大きなメリットだ。新しいラインにより、すべての面で大きな前進があり、将来への重要な投資だ。」と、同氏。
2020年12月