ドイツの AP&T は、最新の部分焼き入れホットスタンピング向けの同社の特許取得ソリューションである TemperBox® を受注。この受注は、AP&T の多段炉、自動搬送機、制御システムおよび統合装置を含んでいます。
「TemperBox® では、ハードゾーンとソフトゾーンを1つの同じ構造部分で組み合わせることができるため、革新的デザインに新しい可能性をもたらし、次世代の車両をさらに軽量で安全にできる。世界最新の自動車メーカーの1つ – ジンゲルフィンゲンの Mercedes-Benz 社 – が、優れたテクノロジーとして当社の部分ホットスタンピングを選択したことは、評価面でプラスになるのは確かだ。」 と、ドイツの AP&T 社エリアセールスマネージャのアヒム・クラウス(Achim Krauß)氏は述べています。
TemperBox® は、柔軟性が求められるプロセスである、各種部品の試験製造で使用されます。
ライン設備のレイアウトについても、AP&T の革新力で解決できました。問題点はこの機器を既存のプレス領域の限られたスペースにフィットさせることでした。AP&T の多段炉で、そのうちの一段が TemperBox® モジュールを構成しているため、既存の設備を使いながら、革新的生産ラインを構成することが出来ました。
4軸 SpeedFeeder を使用することで、成形予定のブランクを積載ステーションから「通常」炉層の1つに移送します。約 900℃ に加熱した後、ブランクは TemperBox® モジュールに移送して、部分冷却します。その後、プレス金型に搬送および成形されます。
「実用と技術ニーズに対応する、および未来の車両開発に有意な貢献をすることになるソリューション設計に向け綿密な協働作業を行った。」と、AP&T 社のアヒム・クラウス(Achim Krauß)氏。
TemperBox® に関するファクト
TemperBox® を活用することで、ホットスタンピング部品の個別定義済部分を完全スタンピングして強度を最大にしても、同時に他の個別定義済領域はソフトなままにできます。これにより、必要な延性を実現し、接合や機械切断等の後処理を促進することになるため、設計者と製造技術者が高価な強化材、サイクルタイム集約型スタンピングプロセスまたはその他個別対応ソリューションを考えることなく、より自由な作業が可能になります。TemperBox® は、完全商用で AP&T 社が Gedia 社との連携により工業化した製品で、世界各地で利用可能です。