「高強度アルミニウムを使用した軽量化ソリューションは、電気自動車の航続距離を伸ばすのに有効です」とAP&Tのビジネス・ディベロップメントおよびマーケティング部長のJosefssonは言っています。
「高強度アルミニウムを使用した軽量化ソリューションは、電気自動車の航続距離を伸ばすのに有効です」とAP&Tのビジネス・ディベロップメントおよびマーケティング部長のJosefssonは言っています。

軽量化、安全性、エネルギー効率に重点を置いた自動車産業の生産ソリューションを開発しているAP&Tは、軽量車用部品の設計と製造の新しい機会が、次世代の電気自動車に真のブレークスルーに必要な航続距離を与えることができると信じています。

重量が軽いとガソリンやディーゼル消費量の減少につながり、環境に有害な二酸化炭素排出量も減少するため、車の重量を減らすことは世界の自動車メーカーにとって長い間優先事項となっています。

従来製造されてきた車体部品を強くて軽量であるホットスタンプ製スチール部品に置き換えることは、安全性を損なうことなく重量を減らすための比較的容易な方法であることはすでに明らかです。今日のメーカーの多くはすでに軽量化対策の最初の波を十分こ克服しています。 しかし、軽量化への取り組みは、排出ガス基準がより厳しくなっているのと同じ速度で継続しています。つまり、次世代車の設計者は新たな課題に直面しているのです。

AP&Tは2000年代の初めからホットスタンプ用の生産ソリューションを開発しており、現在は市場における主要プレーヤーの一社です。AP&Tは世界中の自動車メーカーおよび部品サプライヤーに設置されいるすべてのホットスタンピングラインの5分の1以上を納入しています。

「現在開発中のホットスタンピングソリューションははるかに高機能であり、従来とはまったく異なる機会を提供しています。 高度なプレスコントロールを使用することにより、各部品は要求される正確な品質を得ることができます。 たとえば、柔らかい部分を部品に追加することができます」とAP&Tのビジネス・ディベロップメントおよびマーケティング部長のパー・ヨセフソン(Per Josefsson)は言います。

しかし、重量削減を目指す次の大きなステップでは、部品を異なる材料で作られた対応部品に交換するだけでは十分ではありません。 Per Josefssonによると、最適なソリューションを実現するためには、材料選択、製造方法、設計に関する広範囲で全体的な視点が必要です。 AP&Tは、これを全体論的アプローチと呼んでいます。

「標準のBピラーを例に取ってみましょう。 今日、多くのメーカーは、熱間成形されたBピラーを使用しています。 その部分だけ材料を置き換えるのではなく、まったく異なるデザインを選択する方が良いかもしれません。 例えば、車のドアリング全体は高強度のアルミニウムを用いて一体で製造することができ、これは鋼よりもはるかに軽量でかつ高い強度を併せ持っています。このようにすることで 合理的な生産プロセスと大幅な重量削減を実現します。」

2017年秋、AP&Tは特に高強度アルミニウムから複雑な形状の自動車部品を製造する世界で初めての生産ラインを発表しました。この イノベーションは国際的な注目を集め、Altair Enlighten Award(軽量化実現技術部門賞)とSIQ Quality Innovation Award(SIQ 品質革新賞)を受賞しました。

より軽量でより高強度の材料を使用した部品を設計・製造する新しい可能性は、重量削減の新しい波を可能にし、それに続く電気自動車の開発を大幅に促進することができます。

「重量削減を続けるための原動力は推進システムに関係なく強いものですが、最も刺激的な開発は電気自動車にあります。 より軽量化された自動車のソリューションは、より長い航続距離を達成するために必要なバッテリーの数を減らすことを意味します。これは市場の要求にまさしく合致し、より持続可能な交通機関への移行を加速するのに必要なものです」とPer Josefssonは言っています。

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