円形、スマートでサステナブル – AP&T プレスラインで製造した FSC 認定のセルロース製のガーメントハンガー
スウェーデン・クンゲルブの Ekoligens では、サステナビリティは、業務上重要な部分を占めるだけではなく、ビジネスアイデアの根本を成すものです。同社は、世界で初めて、セルロースをサステナブルに調達して材料とする 3D 形状のガーメントハンガーを連続製造しています。気候にやさしい、円形の製品は、ファッション業界の環境への影響を大幅に削減する礎となります。また、これらの製品は、AP&T 機器を使って生産されています。
「世界では毎年、100億個以上の衣服掛け用のプラスチック製ハンガーが生産されていることを考えると、私たちにとって、原材料を化石ベースから再生可能な材料に移行するとき、またプラスチック廃棄物を削減する上で、ファッション業界を支援できるポテンシャルは非常に高い。」と、Ekoligens の CEO クリスチャン・カパーソ（Christian Capurso）氏は述べています。
ファッション企業の多くは、Ekoligens の製品にかなり興味を示しているものの、購買パターンの習慣や既定のサプライチェーンを変更するには時間がかかります。Ekoligens が昨年、市場ニーズに完全対応するため、顧客との協力の強化および生産プロセスや製品提供の策定に時間をかけていた理由はここにあります。
生産の屋台骨となるのは、セルロースブランクをガーンメントハンガーに成形するのに使う AP&T の完全自動 2プレスラインです。これを完全利用した場合、1時間に 2,000 製品以上を生産する容量があります。このラインは、2021年夏に納品されましたが、それ以降、他の機器に統合され、小規模生産用に試験、微調節および利用されており、そのすべてにおいて AP&T のサポートを受けています。
「サステナビリティは、AP&T の中心だ。私たちは、例えば、低エネルギー消費、サイクルタイムの短縮、高信頼性およびサービス寿命が長いこと等を通じて、さらにサステナブルな製品と生産の強化に役立つ専門知識と機器を提供できることは心強く思う。Ekoligens には、成長の可能性がある素晴らしい製品がある。そのことが、協力を戦略上さらに興味深いものにしている。」と、AP&T の CSO（最高営業責任者）クリスチャン・コロシェッツ博士（Dr. Christian Koroschetz）は述べています。
2022年の今、Ekoligens にとって、新しい基盤をつくり、業務運用を完全商業化する時期です。「それが私たちにとって重要な一歩であり、AP&T のような大手パートナーとともに、そこに向かって歩めることは感謝に値する。ヨーロッパで生産施設を拡大させ、最終的には、顧客ニーズがみこまれる世界の他の地域にも拡大を続けることが、私たちの大きな目標だ。この確立され、信頼性が高いパートナーシップがあるかぎり、私たち両企業がサステナブルな未来につながるリスクと機会を共有し続けることになる。」と、カパーソ（Capurso）氏。
2022年7月
ファクト
- Ekoligens は、効率的な生産プロセスでセルロースガーメントハンガーを製造します。
- 同社は、スウェーデン・クンゲルブに 8,000 平米の生産施設を有しています。
- 製造は、AP&T の 2基のプレス機と多数の SpeedFeeders で構成される、完全自動生産ラインで行います。