BENTELER 自動車（中国）

AP&T 初の中国ホットスタンピングラインは14年を経てもなお、最高性能を維持

中国の BENTELER 社向けの高稼働ラインの予防メンテナンスのカギ

24ヵ国に74施設を有する BENTELER 自動車は、自動車業界で真の大手サプライヤーであり、また多数ある自動車メーカーのグローバルパートナーです。このグループの中国での生産施設の1つが華北・長春にあります。車体部品は、2005年に中国に設置されたこの施設のホットスタンピングライン AP&T 1号機で製造されます。

14年連続稼働を経て、今もなお、このラインは最高性能を維持しています。生産および稼動率は、真新しいラインと比べてもほとんど遜色がありません。ここの説明で重要なのは、BENTELER がスタート時点から、設備上で通常の予防メンテナンスの実施を決定した点です。

「予防メンテナンスへの投資は、問題を早期に発見し修正でき、また長期間の運転停止を避けることができるため、採算がとれる。」と、BENTELER CAPP メンテナンスマネージャーリャン・イピン氏（Mr. Liang Yiping）は述べています。

年次点検

「ホットスタンピングラインは14年前の稼働の始動以降、フル稼働してきた。一年中、1週間7日連続稼働されている。１つ例外なのは、毎年夏期の1週間、保守技術者が現場で同ラインすべての部品を点検し、問題発生の可能性があれば、実際の問題が発生する前に、探し出す点だ。」AP&T 上海のジェネラルマネージャーであるキミ・ヘー（Kimi He）氏は、このプロセスを、毎年の人間ドックに譬えています。

メンテナンスがしっかり計画的に実施されるかぎり、ダウンタイムや不測の稼働停止、生産損失のリストは最小に抑えられます。

「不測の生産稼動中止にはかなりのコストがかかる可能性がある。OEM への納品ミスや遅延には通常、罰則が科されるため、1分たりとも気は抜けない。」と、キミ・へー（Kimi He）氏。

「AP&T の技術者は専門家として、プレスシステムを熟知しており、優れたメンテナンス達成をサポートできる。年次検査が完了すると、機械の作動状態は良好となり、生産性能の需要に対応できる。」と、リアン・イピン（Liang Yiping）氏。

最高性能にアップグレード

年次メンテナンスにあわせ、AP&T の技術者は、機械の状態を検査、磨耗している部品を交換し、必要な場合、設備を新しい部品と交換します。BENTELER のホットスタンピングラインには、特に、AP&T の新しい制御システムとユーザーインターフェイスが搭載されています。

「テクノロジーの開発時、当社では当然、新しい製品だけではなく、既存の設備でも、顧客にメリットがあるかを確認する。最適なメンテナンスおよび更新を実施している AP&T の生産ラインは、ライフサイクル全体で利益を生み、手間のかからない生産にするため、その投資には安定感がある。BENTELER のホットスタンピングラインは好例だ。AP&T と BENTELER 要員の両方の点において、好ましいプロジェクトになっている。」と、キミ・へー（Kimi He）氏。