金属だけが、AP&T 生産ラインで成形できる唯一の材料ではありません。独自の方法を採用するスウェーデン・クングエルグの Ekoligens 生産工場は AP&T のプレス機を利用し、再生用紙と段ボールからハンガーを生産しています。生産はこれまで小規模で行われてきましたが、同製品の需要が拡大しており、その需要に対応するため、Ekoligens は、2020年下半期までに運用を見込む、全く新しい完全自動式の2プレスラインに投資予定です。
「AP&T の独自のノウハウと世界クラスの製品のおかげで、自社製品を大量生産を実施し、いまだ対応しきてれていないと思われる需要にも対応できる。」と、 Ekoligens の CEO アンダース・ナイランダ-(Anders Nylander)は述べています。
Ekoligens のハンガーは、スウェーデンのセルロースを材料とし、気候への影響に対しては、今日のプラスチック製ハンバーと比べ、12倍低くなります。世界の衣料業界が毎年、何十億ものプラスチック製ハンバーを使用していることを考えると、市場の潜在性は大きいものです。
スウェーデン・ヨーテボリ近郊クングエルブにある Ekoligens の新しい生産プラントは、今後徐々に拡大していくでしょう。同社は最近、既存のプレスラインに AP&T のプレス機を追加で導入。これにより、生産量は3倍になっています。翌年夏、既存の2台のプレス機を、最大で1時間8,000個のハンガーを生産できる全く新しい、完全自動2プレスラインと入れ替えます。
ハンガーの原材料に使用される用紙は、ロールで提供されます。そこから、セルロースブランクに変換され、さらにプレス機でハンガー完成品として成形されます。AP&T のリニア式ロボット — SpeedFeeders — は、プレス機間の給送に対応。
「これは、当社にとっては全く新しい、期待が膨らむ分野だ。このノウハウや標準製品が効率的で競争力のある生産を可能にしてくれると信じている。気候への影響も縮小でき、環境にもいっそう優しいものになる。」と、AP&T セールスマネージャ クリスチャン・ブロベルグ( Kristian Broberg)は述べています。