著名なランドリー大手、AP&Tからプレスを購入
家電製品のメーカー、アライアンス社が、チェコ共和国の同社工場を近代化する決断を下したとき、最適なプレス機としてAP&Tの名前が挙がりました。アライアンス社は、大型家庭用および業務用のランドリー設備においては世界有数のメーカーです。この部門の競争は厳しく、頑強な製品への需要が続いています。
アライアンス社は、プレス力5,000 kN(562 USトン)、ボルスタ寸法1,600x1,300 mm(63.0”x51.2”)のODEN-F-5000-16/13の購入を決めました。プレスは同社の業務用ランドリーマシンの新しい製造ラインに組み込まれ、24種類の部品を製造する予定です。この新しいプレスにより、アライアンス社は金型交換時の効率性を大幅に改善できるようになります。ODENの工具がプリセットされた自動金型クランピングシステムは、迅速かつ安全な金型交換を可能にします。
「オートメーション化された高精度な金型交換により、オペレーター介入の作業が減り、反復精度も改善されます。つまり、逸脱を減らし、欠陥品の抑制につながるのです。」AP&Tのアライアンス社プロジェクト担当のテクニカルセールスマネージャー、Mikael Bramstedtはこのように話しています。
アライアンス社は、新しいプレスへの切替により、生産で継続的に重視してきたリーンワーク(無駄のない作業)に沿った形で、効率性を改善することができます。
「当社では効率性の向上は非常に重要です。新しいプレスにより、人間工学と安全の面でも改善が見られると期待しています。プリセットツールとプレスの安全機能、例えばセーフティゾーンへの立入りが感知されると自動的にシャットダウンするような機能は、ケガや操作エラーのリスクを減らします。」スウェーデン、トラネモ市のAP&Tで新型プレスのトレーニングと試験を実施した際に、アライアンス社の開発技術者Petr Matejkaが述べた言葉です。
高品質な製品と滞りのない購買プロセスが決め手となる
アライアンス社は、入札段階で数社のサプライヤーとコンタクトをとっていました。その中で、AP&Tが選ばれた理由についてPetr Matejka氏は次のように述べています。まず機械が、著名な最高品質のブランドの部品で正しく組み立てられていることです。AP&T社が当社の現地工場でサービスとトレーニングを実施できるというのも強力な決定要因でした。また購買プロセスも非常にスムーズに進められ、AP&T社が当社の要求に迅速に対応できたことも有利でした」。
AP&Tは、家電製品産業には数多くの納入実績があり、アライアンス社のプロセスとニーズも素早く把握できました。隣国ポーランドの現地営業担当、Slawomir Grabowskiと、スウェーデンAP&TのMikael Bramstedtは顧客の社屋を訪問しています。
「チェコ共和国プジーボルの工場でのミーティングから間もなく、アライアンス社に相応しいと判断した案を提出しました」と振り返るMikael Bramstedt。
将来に投資するアライアンス社
新型プレスの導入により、アライアンス社は生産精度を通じて、自社製品の合理化と品質改善を図れると同時に、同社が規模を拡大する力も得られます。
「このレベルの新型プレスを購入することは、市場での地位を高める上で欠かせない、重要な段階の一つでした。思い切った投資ですが、目標の達成に投資は不可欠です」とPetr Matejkaも述べています。
2015年1月
アライアンス社について
アライアンス社は、大型家庭用およびクリーニング業界向けランドリーマシンの、欧州有数のメーカーです。同社の製品には、業務用洗濯機、乾燥機、アイロンおよびローラー機器、ドライクリーニング機械、乾燥キャビネットなどが挙げられます。アライアンス社の本社所在地はベルギー、ウェヴェルヘム市で、1911年に設立されました。チェコ共和国、米国、中国に生産拠点を置いています。また、世界各地に複数の営業所を開設しています。